ボイストレーナーになって、生徒さんから一番受ける質問がこちら。
「高い声はどうしたら出るようになりますか?」
現在YouTubeなどで、様々なボイストレーニングの情報が出回る中、歌の上達を望む生徒さんは、私のところに来る前に、様々な練習を試したうえで、それでも悩みが解消されなかったという方ほとんです。
こんなにも情報が出回っているのに、その悩みが解消されないのは、なぜだと思いますか?
その理由は、YouTubeなどの無料の情報は、大衆受けするように抽象的な情報になっているということ。歌の様に、一人一人の楽器が違うパーソナルな練習が必要なものに対して、一般論では解消できないことが多くあるということです。
これさえすれば高い声が出る!
ということは言い切れないということです。
それでも、一人でも多くの人が、歌を歌うことを心から楽しめるように応援することが私の生きがいでもあるのです。
ということで、今日は高音発声に必要な練習方法ではなく
高音発声が出来ない人がやってしまっている5つのポイントを書きたいと思います。
難しいトレーニングに入る前に、まずこの5つのポイントを
自分もやってしまっていないか、見直してみてください♪
高音発声が出来ない人がやってしまっている5つのこと
①力が入りすぎ
レッスンをしていて、この力みの問題を抱えている方がとても多いです。
この力みいけない理由の一つは、高い声を出すために必要な声帯周りの筋肉の動きを阻害してしまうこと。もう一つは、高音を出すために必要な息のコントロールが出来なくなることです。では、どこの力を抜くことが大切だと思いますか?それは、一人一人違うのです!
まずは、あなたが歌を歌っている時に、力が入ってしまうところを知ることから始めましょう。高い声を出そうと頑張ると、あごや肩に力が入る方が多いです。また、手の指先にも気を付けましょう。自分の力んでしまう場所がわかったら、その周辺の関節をゆらゆらと動かして、力が抜けている状態を感じましょう。あごや肩の脱力の感覚が難しい方は、一度仰向けに寝た状態で、口を動かしてみましょう。
②姿勢が悪い
脱力ができない理由の一つに、姿勢が関わっていることがあります。特に頭の位置と重心が正しい位置にあることが大切です。身体のどこにも余計な力が入ることなく、身体の軸を感じる姿勢を見つけましょう。あごが前に出ていたり、肩が内巻きになり胸が落ちていないかということに注意しましょう。
③どんな高い声を出したいのかというイメージがない
高い声といっても、様々な声の種類によって、トレーニング方法は変わってきます。
地声の様な力強い声にしたいのか、透き通った響きのある裏声を出したいのか、「このアーティストのこの声を出したい!」など、より具体的なイメージが大切です。なぜなら、私たちの声を作っている声帯は、私たちの脳の指令によってさまざまな動き方をします。この脳に出したい声を理解させないと、そのように声帯を動かしてくれないということです。
④自分の音域を知らない
いくら高い音を出したい!と思っても、自分の出せる限界音よりも3つも上の音を急に出すのは危険です。まずは鍵盤などを使って、今の自分が出せる音域をチェックしてください。この時に、高音の限界音だけでなく、低温の限界音も確認しましょう。そして、その音域を1づつ広げていく練習方法が、喉を壊さない為に大切な練習方法です。
⑤裏声の練習をしない
こんな方、実はとても多いです。特に男性。
たとえ地声の様な力強い高音が出したい!と思っていたとしても、裏声のトレーニングは必要です。なぜかというと、高音を出すときに必要な筋肉は、裏声を出すことで鍛えることが出来るからです。ミックスボイスの習得にも、必ず裏声のトレーニングを取り入れましょう。
いかがでしたか?
もしあなたに、この5つのどれか一つでも当てはまるものがあれば、今すぐにやめてみてください。そして、正しい練習方法をしてあげることで、高音は必ず出るようになります。
もし一人で難しい場合は、体験レッスンにお越しください。
あなたに合った、パーソナルレッスンで、あなたの声を磨いていきましょう♪
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